2009年10月24日

石川啄木もびっくり

働くふりをすれども
働くふりをすれども
なお、わがくらし
楽にならざり
じっと手をみる

吉田戦車『伝染るんです。』第4巻より。
かわうそ君は日々、働くふりを続けている。
しかし、いっこうに生活は豊かにならない。
そんなかわうそ君が読んだ歌がこの歌です。
吉田戦車のこの発想には嫉妬せざるをえません。

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2009年10月21日

不確実性の時代なので

いえいえ、今は不確実性の時代です。確実性のあるものが確実に成功するとは不確実です。不確実なものが確実に成功を収めることも確実にあるので……

『科学忍者隊ガッチャマンII』第9話「滅亡のベルクカッツェ」より。
必ず成功すると自信満々だった作戦が失敗に終ったゲルサドラ(悪の組織ギャラクターの2代目首領)は総裁Xに大目玉を食らいます。
そのときのわけのわからない言い訳がこれです。
じゃあ、最初の絶対的な自信はなんだったんだということですね。

ゲルサドラの名言として「大失敗は大成功の素」というのもあり、わたしは非常に気に入ってるんですが……。

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2009年10月07日

権力を手にした男

権力を握っているという目新しい感覚が、ワインのように身内にあふれた。

エドモンド・ハミルトン「アンタレスの星のもとに」(中村融篇『反対進化』収録)より。
主人公のメリックが科学者たちの投射器によってアンタレスを公転する惑星に送り込まれる。
とてつもない偶然によりその惑星のある国の最高権力者になったメリックが、自分の権力を実感して言う言葉がこれです。
そんな巨大な権力じゃなくて、ほんの少しの自信でもいいから、こんなふうにあふれてきてほしいものです。

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2009年09月08日

似ている偉人

夏目漱石似の福沢諭吉じゃ!

「メッセンジャー黒田 緊急招集! 真夜中の芸人サミット」より、たむらけんじが言った言葉。
サバンナの八木真澄がたむらけんじからお年玉をもらったら、夏目漱石だったとのこと。
たむらけんじがその暴露に怒り、「福沢諭吉じゃ!」と抗議。
しかし、最終的には「夏目漱石似の福沢諭吉じゃ!」となりました。

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2009年08月24日

現実を耐える作法

想像の助けを借りて、気に入ったつもりになるわ。

モンゴメリ『赤毛のアン』(松本侑子訳)より。
マリラ(孤児のアンを引き取った兄妹の妹)が作ってくれた服を気に入らないアン。
飾り気のない実用的な服で、パフスリーブ(提灯袖)ではないからです。
『赤毛のアン』の中ではパフスリーブが大流行しています。
アンは仕方なく、「想像の助けを借りて」パフスリーブだと思い込むことにしたのです。
マリラは憤慨しますが、アンはそんなこと気にせずに「でも、幸い私には想像力があるから、雪のように白いモスリンの服が一着あって、パフスリーブが三段重ねになっていて、きれいなレースのフリルがついていると思うことにするわ」とひとりごちます。

アンを見習い、あまり美しくない恋人ができたりしても、「想像の助け」があれば、なんとかなりそうです(笑)

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タグ:赤毛のアン
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2009年08月23日

深読み

並木道へ出ると、木の葉に照り返す緑の夕日が、エンマの足にふまれてかすかな音をたてる短い苔を照らした。

フローベール『ボヴァリー夫人』(山田爵訳)より。
文脈的には美しいシーンではないんですが、「木の葉に照り返す緑の夕日」とか「音を立てる短い苔」という描写が美しいと感じました。
「緑の夕日」ってのがいいですね。
木の葉のせいで、照り返す夕日の光が緑に光っているのでしょう。
また、エンマというのは美しい女性なんですが、それに「ふまれて」いる短い苔が音をたてている(うめき声を出している?)などと妄想すると、Mっ気が掻き立てられて、より官能的に思えてくるから不思議です(笑)

このシーンは、凡庸な夫ともに過ごす退屈な毎日にエンマが嫌気がさしていることを描いた一節なので、本当はあまり美しさを醸し出すものではないのかもしれません。

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2009年08月22日

ご先祖様に申し訳がたたない

歴史的に叱られてしまう!

吉田戦車『ぷりぷり県』第5巻の「1つのべよ」より、福島県(会津)出身の鶴助が言ったセリフ。
鶴助は、長州人(山口県の人)の彼女ができてしまうことを極度に恐れており、デート相手の千代を長州人ではないかと疑っています(実際、千代は長州人。会津と長州の確執について知らない方はこちらを見てください)。

鶴助はもし彼女が長州人だったら、「ご先祖様に申し訳がたたない」と考えているわけです。
それを「歴史的に叱られてしまう」と言葉を換えて表現。
それがちょっと面白いなと思いました。

前の文章も含めて引用します。

長州人が彼女だなんてことになったら、ひいおじいさんやおじいさんやおばあさんや父やおじさんに……歴史的に叱られてしまう!
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2009年08月21日

具体化せずとも

彼女のくいいる凝視を巧みな眼さばきでかわした。
C・L・ムーアの小説「暗黒神のくちづけ」(仁賀克雄訳)より。
時代は中世のヨーロッパ。
捕らえられた女領主ジレルと敵将のギョームが対面している場面。
敵意むき出しの女領主ジレルに対し、ギョームは余裕の態度である。
「巧みな眼さばき」というのが具体的にどんな眼さばきなのがわからないところが、グッと来るなあ。
これ、映像なら眼さばきを具体的に現実のものとしなくてはいけないけれど、文章ならこういう言い方で表現できてしまう。
それが文章表現のいいところ。

前後の文章も付け足して引用しておきます。

ギョームの視線はゆるやかな微笑の中へ溶けて行った。かれの眸の奥にかすかな明かりがともり、彼女のくいいる凝視を巧みな眼さばきでかわした。いきなりかれははじけるように、咽喉の奥まで見せて笑いだした。それは楽しげな低い牛の吠え声に似ている。
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2009年08月20日

断末魔の苦しみ

断末魔のきちがい踊りを踊りぬいたかのような

山田風太郎『警視庁草紙』の「明治牡丹灯籠」より、発見された死体の死に様を描写した言葉。
ある家で死体が発見されます。
その死体は、敷布団の上に横たわっています。
血はその敷布団にあるだけでなく、周囲の破れだたみにも血まみれの足跡があります。
その血まみれの足跡を見て、想像される死に様の描写がこの言葉です。

断末魔の苦しみが手に取るように伝わってくる表現ですよね。
「きちがい踊りを踊りぬいた」なんて、背筋が寒くなります。
とても苦しかったんだろうなと。

前後の文章も引用しておきます。

しかし、血はその夜具のみならず、周囲の破れだたみにも点々と残って、たしかに血まみれの足の跡さえあり、まるでその犠牲者が断末魔のきちがい踊りを踊りぬいたかのような印象を与えた。
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2009年08月19日

高1くらいの少女の足をなまめかしく描写

清冽な岩間の水が絶えず足下を洗うかと疑われる皮膚の潤沢

谷崎潤一郎「刺青」より、刺青師の清吉が長年探し求めていた「光輝ある美女」を見つけたときの、その美女の美しさを描いた言葉。

今回、久しぶりに谷崎の「刺青」を読み返してみましたが、もうただただ圧倒されるばかり。
言葉の一つ一つが躍動し、光り輝いています。
「刺青」はいくつかの映画版も作られていますが、こんなの映像でどうやって表現するんだろう。
映画版は見てないけど、とても表現できるとは思えないです。

ちなみに、この女性の年齢ですが、15歳か16歳くらいの年齢という設定です。
高校1年生くらいですね。
文章による表現も児童ポルノ禁止法で規制している国があるということですが、そうなれば谷崎の作品も規制されてしまうのでしょうか。
そんなバカなことになりませんように。

ところで、「清冽な岩間の水が絶えず足下を洗うかと疑われる皮膚の潤沢」
こんな女性をわたしもみつけたいです。
というか、脳内にしかいなさそうな気がする(笑)

この描写の前後の文章も素晴らしいので、引用しておきます。

その女の足は、彼に取っては貴き肉の宝玉であった。拇指から起って小指に終る繊細な五本の指の整い方、絵の島の海辺で獲れるうすべに色の貝にも劣らぬ爪の色合い、珠のような踵のまる味、清冽な岩間の水が絶えず足下を洗うかと疑われる皮膚の潤沢。この足こそは、やがて男の生血に肥え太り、男のむくろをふむ蹈みつける足であった。
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2009年08月18日

闘う美少女

鎧うた姫神のように頼母しいにつけ

泉鏡花「薬草取」より、医王山に薬草を採りに来た高坂という男が子供の頃の思い出を喋っているときのセリフ。
高坂は子供の頃、母の病気を治すために、医王山に「月夜に赤く輝く花」を採りにに行くが、道中、老婆からもらった串刺しの焼き茄子にあたり、腹をひどくこわしてしまう。
病気が治った後、看病についた世にも綺麗な娘に事情を話し、医王山に二人で赤い花を採りに行く。
そのときの勇ましい娘の姿を描写した言葉がこれ。

「鎧うた姫神」という表現がなんともかっこいい。
「姫神」という言葉が素敵じゃないですか!
なんとなくナウシカのような女性なんじゃないかと想像してしまいます。
闘う美少女のモチーフが泉鏡花にもあったのかなんて思ったりして。

もうちょっと前後の文章を付け足して引用しておきます。

後はどう来たか、恐い姿、凄い者の路を遮って顕るる度に、娘は私を背後に庇うて、その鎌を差翳し、すっくと立つと、鎧うた姫神のように頼母しいにつけ、雲の消えるように路が開けてずんずんと。
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2009年08月17日

そうなりたい

あたし、ぐでんぐでんに幸福なのよ。

『アンの愛情』(村岡花子訳)より、フィリパ・ゴードンの言葉。
フィリパ・ゴードンが神学生のジョナス・ブレイクにプロポーズされたことをアンに話しているときのセリフです。
フィリパ・ゴードンは、金持ちのイケメンが大好きな超美人で、「金持ちとしか結婚しない」とまで宣言している(顔よりお金優先)のですが、なぜか貧乏でみっともない神学生のジョナス・ブレイクに惚れてしまいます。
ジョナス・ブレイクは学校を卒業すると貧民窟の教会に赴任することになっているものの、ジョナスに惚れきっているフィリパはそんなことは厭いません。
「でも、ジョーと一緒なら、貧民窟にでも、グリーンランドの氷山にでも行くわ」とまで言うのだからえらい変わりようです。

そんなフィリパ・ゴードンが言ったのが「ぐでんぐでんに幸福」
「幸福に酔う」という表現は、ちょっと気の利いた人ならできそうですが、「ぐでんぐでんに幸福」はその一歩先を行っているような気がして気に入っています。
わたしは別にたくさんの本を読んでいるわけではないので、もしかしたらよくある表現でわたしが知らないだけなのかもしれませんが。
まあともかく、一度はなってみたいものですね「ぐでんぐでんに幸福」な状態に。

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2009年08月16日

期待度ゼロ

トマスのほうは貧乏で、家もみかけはちっとばかきれいじゃあるけんど、天気のいい日に雨漏りしないならそれで結構というくらいですからね。

『アンの愛情』(村岡花子訳)より、アメリア・スキナーの言葉。
アンは、バレー・ロードというところへ代用教員を頼まれていくのですが、駅に着いたアンを迎えに来たのが、アメリア・スキナーという太ったおばさん。
このおばさんが道中、馬車の中で自分の再婚話をします。
アメリア・スキナーは再婚してまだ1か月しか経っていないのです。
トマスとウィリアム・オベイディアという二人の男性が再婚相手候補でした。
トマスは貧乏、ウィリアム・オベイディアは金持ちですが、愛しているのはトマスのほう。
ということで、トマスを選んだという話をアンにしているのです。

「天気のいい日に雨漏りしないならそれで結構」という面白い表現を使っています。
天気のいい日に雨漏りしないのは、当たり前の道理なので、何も期待していないのと同じことですね。
おしゃれな表現だと思います。

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2009年08月15日

類似表現を重ねる

たちまち木の棒の人形は打ちのめされ、うち壊され、うち潰され、うち殺されてしまった。

『マヤ神話―ポポル・ヴフ』(A.レシーノス)より。
メモだけ見て書いてます。
なので、前後の文脈がよくわかりません。
ちゃんと読もうと、元の文庫本をさがしたんですが、見当たりませんでした。
どこかに埋もれてるんだと思います。
出てきた段階で追記します。

この表現の素晴らしいところは、「打ちのめされ、うち壊され、うち潰され、うち殺されてしまった」と類似の表現を4つ重ねているところ。
日本語の神話であったなら、「4=死」を意味している、ってことにもなるんでしょうけどね。
また、翻訳がうまいんでしょうが、「うち」と頭韻を踏むことで、リズム感も出てますよね。
わたしはそんなに読書家ではないのでわからないんですが、類似表現を重ねて凄味を出すってよくある手法なんでしょうかね。
「彼は頭が良く、頭脳明晰で、賢く、天才であった」
わたしがやるとバカみたいですね(笑)

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2009年08月14日

言葉の裏をかけ

あたしは眠っている時のこの子がいちばんかわいいと思いますし、目をさましている時はいっそうかわいく思います。

『アンの愛情』(村岡花子訳)より、アンの母親が夫すなわちアンの父親に宛てて書いた手紙の一節より。
アンの両親はアンが赤ん坊の頃、亡くなっています。
大人になったアンが生家を訪ねたとき、両親が交わした手紙を譲り受け、読んだのです。

この表現が素晴らしいのは、眠っているときのアンが「いちばんかわいい」と最上級に誉めそやしながらも、目を覚ましているときのアンをそれより「いっそうかわいく思います」として最上級の上を行くかたちでほめているからです。

「いちばんかわいい」という表現は「いちばん」なんだから、文字通りにとれば、それより上がないはずなんです。
ところが、ないはずの上よりもさらに上のかわいさがあることを言っているわけです。
わたしはこういうふうに言葉の裏をかく表現が好きですね。

「世界で一番かっこいい人よりかっこいい」なんて女性に言われたら、すぐメロメロになりそうなわたしです(笑)

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2009年08月13日

善と悪

おや、あの車? あの車から悪の匂いがしてくる。なんだか今夜は暴れたい気分だわ。

「妖怪人間ベム」第1話「恐怖の貨物列車」より、山道を走る車を見たベラの言葉。
「悪の匂い」っていう表現が強烈です。

ベラはこのほかにも

人間が安らかに寝るとき、悪は動き回る。その気配があたしにはわかるのさ。

と、豪語しています。
何とも頼もしい。
また、悪者の女ボスを幻惑(幻術)で気絶させた後のベラのセリフも素晴らしい。

でも、こうしてる間に悪い心を全部吐き出して、その後にいい心と入れ替われば、生き返れるのさ。さもなければ、息がとまっちゃうかもしれないよ。

悪い心といい心が入れ替わると生き返るっていうシンプルな考え方がいいですね。
どれだけ悪いことをしても改心すれば救われるということでしょうか。
キリスト教的な思想が含まれているのかもしれません。

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2009年08月12日

特殊な好み

好きなバンドウ、八十助です。

鳥居みゆきの昔のネタより。
「明石家さんちゃんねる」の「削除の儀」で、鳥居みゆきの20歳の頃のVTRが流され、その中で言ってたのを拾いました。
天使の格好(ただし服は黒い)をしてあるあるネタをやってた頃の鳥居みゆきですね。

テロップでは「好きな坂東」となってましたが、それだと「板東英二」につながる可能性が否定されてしまうので、「バンドウ」とカタカナで表記しました。
「板東英二」の「バン」は「板」なんです。
「坂」じゃないんです。
細かいところにこだわりすぎかもしれませんが。

しかし、このネタ、明石家さんまも気に入っており、すぐに「好きな中村、敦夫です」と応用してましたね。

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2009年08月11日

切ない現実

毎秒フラれてる

2007年10月16日放送の「リンカーン」より松本人志の言葉。
「芸人嘘つき王は誰だ!?マネージャーライアーゲーム」という企画。
バナナマン日村勇紀は女性マネージャーの小山幸恵にドッキリをしかけました。
誕生日に二人きりの食事に誘い、愛の告白。
結婚を前提とした交際を迫るというドッキリでした。
そのために、120万円のティファニーのリングまでプレゼント。
結果は、予想通り、日村が振られてしまいました。

スタジオではマネージャーの小山幸恵もまじえてトーク。
そこでもまた「すいません」とマネージャーに言われ、日村はふられてしまいます。
それを受けて、松本人志が「ずっと毎秒フラれてる」と日村の状態を的確に描写(笑)
さらに松本は「言うてないだけで、毎秒フッてるわ」と小山マネージャーの気持ちを代弁し、追い打ちをかけていました。

「毎秒フラれてる」って切ない言葉ですね。
職場や学校で毎日顔を会わす人にフラれた場合、その人を見ると「俺は毎秒フラれてる」と思ってしまい、悲しくなりそうです。

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2009年08月10日

そんなに面白いんですか?

浮気をするより面白いわ。

『アンの愛情』(村岡花子訳)よりフィリパ・ゴードンの言葉。
フィリパ・ゴードンはレドモンド大学におけるアンの同級生で、アンたちと同居しています。
フィリパ・ゴードンは、美人で崇拝者が多く、大学の社交界の人気者。
故郷にいるアレックとアランゾという二人の男性のどちらかと結婚すると決めてるんですが、どちらかなかなか決められないフィリパ・ゴードン。
でも、大学では他の崇拝者たちとも遊ぶので、「浮気」という言葉が自然に出てきてもおかしくないキャラクターとなっています。

このシーンでは、フィリパ・ゴードンがバターが値上がりしたことを、同居している家計担当のステラに告げているのですが、自分がそのように買い物上手になったことを「浮気をするより面白い」と喩えているのです。

しかしこの表現、何かのキャッチコピーで使えそうですよね。
もしかしてもう使われているかもしれませんが。

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posted by メグ・ローラン at 01:24 | Comment(0) | 赤毛のアン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

のび太的思考

バーリーさんとこの雇人は怠け者です。バーリーさんの小母さんが言ってたけど、この雇人は怠け者と、いうわけではないけれど、ただ働いてなにかするよりも、そうなりますようにってお祈りしてるほうがらくだと思ってるんだと、バーリーさんが言ってるんだって。

『アンの愛情』(村岡花子訳)より。
デイビーという双子の片割れ(アンが育ったグリーンゲイブルズにもらわれてきた子供)がアンに出した手紙から抜粋しました。
「ただ働いてなにかするよりも、そうなりますようにってお祈りしてるほうがらくだと思ってる」というのが、のび太の本末転倒名言でも紹介したのび太的思考にそっくりだと思います。
似たようなことをのび太はこう表現していました。

やる気になるのを待ってるの。

こういうのを怠け者っていうんで、バーリーさんの考え方は間違ってるんじゃないでしょうか。

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posted by メグ・ローラン at 01:03 | Comment(0) | 赤毛のアン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする